「宮廷女官 若曦(じゃくぎ)」(原題:歩歩驚心) 第22話、派閥争いの軸が第四皇子vs第八皇子 ⇒ vs第十四皇子へ
本日放送の第22話 「ついえた野望」、いかがでしたでしょうか?
誰の野望がついえたかと言うと、第八皇子の次期皇帝になってやるゾ!という野望がついえたという意味でした。
野心が強すぎるとして康熙帝(こうきてい)に疎まれていた第八皇子でしたが、死にかけた隼(ハヤブサ)を贈ったことによって決定的に嫌われ、次期皇帝候補から完全に外された上に、俸禄まで止められてしまうというハメに。。。
母君が亡くなったばかりで弱っていたところに決定打の打撃。正に踏んだり蹴ったり、弱り目に祟り目です。
死にかけた隼(ハヤブサ)・・・コレはもちろん第八皇子自身が手配したものではなく、彼は何者かによってハメられたのです。それは誰か?若曦(じゃくぎ)は第十四皇子を疑いましたが実は・・・
その答えは物語の終盤で明かされます。既に皆さんおわかりだと思いますが(笑)
第八皇子が次期皇位争いから脱落し、今後は、第十四皇子が第四皇子の”対抗馬”として表に立って来ます。
対抗馬というか、今のところ、康熙帝にとっては”本命”ですネ。猫かわいがりしてるのは明らかですから(笑)
そこで、本日は、康熙帝没後の皇帝=雍正帝即位にまつわるスキャンダルと伝えられている”康熙帝遺言書の書き換え”についてお話したいと思います。
下記をご覧ください:
◆「伝位十四子」
⇓
◆「伝位于四子」
上の意味は「帝位を第十四皇子に伝える」
下の意味は「帝位を第四皇子に伝える」
下の文の「于」ピンイン: yú(yu2)は対象を示す介詞です。
スキャンダルの内容は、康熙帝の遺言書では元々「伝位十四子」と書かれていたのを何者かが「十」の上に「一」を書き加えて「于」と書き換えたのではないか?というものです。「一」が加わっただけで、全然意味が違って来るんです。
でも真実は闇のままです。
が、康熙帝⇒雍正帝⇒乾隆帝の三帝時代は清朝で最も栄えた期間であったというのは歴史が示す事実です。
「もし第十四皇子が清朝を継いでいたら?」という「もし」はありません。
ただ、このスキャンダルのことを知っていれば、ドラマを更に楽しめることは間違いありません!(笑)
あと、本日のエピソードで第四皇子に刺さった”矢”を覚えておいて下さいネ。後々の感動につながりますんで!
では、明日の放送もお楽しみに!
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こんにちは。香港の「歩歩」大ファンです。
どうぞよろしくお願いします。
毎日社長さんのBLOGを見に来て楽しいです。
日本の皆さんは「歩歩」が好きでとても嬉しいです。
「歩歩」のおかげで、清朝の歴史も少し読みました。
康熙帝の遺言書については、漢字と満州語2つの言語があるそうです。
漢字の遺言書は字を変える可能性がありますが、満州語のはそのように変えることはできないと言われています。
だから、このキャンダルはもう随分否定されました。
しかし、雍正帝の即位はまだいろいろ議論があります。
やはり真実は闇のままですね。
p.s. 私の日本語はまだ下手ですが、説明が詳しくなくてすみません。
投稿: エミ | 2012年11月13日 (火) 12時37分
エミ様、メッセージ有難うございました。
香港から歓迎歓迎!
そうかぁ、満州語でも遺言書は作られていたはずですよね。満州語は表音文字だし、漢字とは違うから「十」⇒「于」のようなトリックは使えないですものね。
では、後世の人が興味本位で作った話なのかもしれませんね。
また遊びに来て下さい~
再見
投稿: アジア・リパブリック | 2012年11月13日 (火) 12時49分
こんにちは。
歴史は勝者の記録だといいますが、勝者である擁正帝の即位に
ついていろいろ議論があるのは興味深いですね。
擁正帝をもっと知りたくなり
宮崎市定氏の「擁正帝」を購入しました。
華流に再びどっぷり嵌りそうです。この作品を買い付けて放送してくださったこと、ほんとうにありがとうございます。
投稿: リン | 2012年11月13日 (火) 16時49分
リン様、メッセージ有難うございます。
自分もこの作品に出逢えて本当に良かった!と思っています。
もともと世界史が大好きで、特にアジアは好きでしたので、知的好奇心が刺激されて楽しいです。
自分の学生時代にこんな面白いドラマがあったらもっと勉強が弾んだのに!とか思いながら見ています。
それから、高校時代とかにこんなドラマを観ていたら、きっと大学では第2外国語に中国語を選択していたのに!とか(笑)
当時はまだ中国がこんなに復活しておらず、バルセロナ・オリンピックの時期でもあったので、興味は専ら欧米に向いていました。
あれから時代が大きく変わりました。
今では東アジア世界にどっぶりです(笑)
では、最終回まで引き続きお楽しみ下さい!
投稿: アジア・リパブリック | 2012年11月13日 (火) 17時24分
社長様、こんばんは。お疲れ様です。
メッセージありがとうございました。
そして、いつも興味深いお話を、ありがとうございますm(__)m
明日も本当に、楽しみです。
続編の撮影も、来月から始まるとのことで、キャストの情報など、詳細がわかりましたら、是非、教えて下さい。
投稿: とろ | 2012年11月13日 (火) 21時11分
社長様 お疲れ様です。
今年こんなにハマれたドラマに出会えてとても嬉しいです。
ホントですよ!!
元々歴史は好きでドラマや本も読みますがこの時代はよく知りませんでした。
ドラマを食入る様に見ながらメモして先生に質問したりしてます
今年から中国語を勉強してるので(笑)
もっと勉強しようと~!と思わせてくれたドラマに感謝です。
今年の夏は台湾に行きましたが、今度はぜひ本物の紫禁城へ行きたいです。
これからの作品も楽しみにしています!!
投稿: りん | 2012年11月13日 (火) 22時45分
とろ様、メッセージ有難うございます。
ドラマを楽しんで下さっているようで何よりでございます(*^-^)
続編、本当に気になっています。あの後、どうなるんだろうか?!(笑)
投稿: アジア・リパブリック | 2012年11月13日 (火) 23時04分
りん様、メッセージ有難うございます。
今年一番ハマったドラマということで光栄です!
大学生なのですか?勉強頑張って下さいね!
将来、日本と東アジアを結ぶ人財となって下さい!加油加油!
投稿: アジア・リパブリック | 2012年11月13日 (火) 23時06分
社長さん、こんばんは!
今日は伏線の多い回で、何度も見直してしまいました。
徳妃は、こんな風に言ってたのか、と納得。
台湾に行かれたんですね。
私は行ったことないのですが、紫禁城には今年の8月末に行ってきました。
(色んな意味で、ギリギリ、でした。汗。苦笑)
すごく楽しめたのですが、
その時はまだこのドラマを知らなかったので、
今ならしたい(見たい)ことができませんでした。
また行きたいです。
社長さんも、ぜひ!
投稿: 小新LOVE | 2012年11月13日 (火) 23時10分
小新LOVE様、メッセージ有難うございました。
去年の11月に北京に行った時に紫禁城行きましたよ~
2度目の紫禁城。
相変わらずだだっ広くて人が多くて歩くの大変でした。
故宮博物院の宝物って北京の方は少ないんです。ぜひ台北の故宮博物館に行ってみて下さい。1949年以降、名だたる宝物は台北の方に移っています。
鉱石で出来た白菜や角煮など面白いですヨ。
投稿: アジア・リパブリック | 2012年11月13日 (火) 23時19分