「宮廷女官 若曦(じゃくぎ)」(原題:歩歩驚心) 原作の御紹介。中華圏はネット小説流行り!本作品の買付け秘話
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金曜日~日曜日は「宮廷女官 若曦(じゃくぎ)」(原題:歩歩驚心)の放送がありませんので、この間を借りて、原作と著者の御案内をしておきたいと思います。
このドラマの原作は、中国の人気ネット小説家の桐華(トンホァ)(女性)が2005年にインターネット上に発表した「歩歩驚心」です。
彼女のプロフィールについてはBSジャパンの番組公式HPに情報掲載してございますのでご覧ください↓↓↓
http://www.bs-j.co.jp/jyakugi/intro.html
現在、中国も台湾もネット小説が大流行していますが、桐華(トンホァ)は中国大陸で第一線で活躍する人気女流作家です。
中国や台湾では、ネット小説の人気を背景に、最近は、これらを原作とする映画化やTVドラマ化が増えて来ています。
ただし、映像化のクオリティは玉石混交です。
いくら原作が良くても、演出技術が低かったり、キャストの演技が未熟な場合には、作品が死んでしまうケースだってあります。むしろ、今まではこのケースが多かったように見受けられます。
「歩歩驚心」の成功の要因は、原作の良さ⇒脚本化の成功+監督の演出力+キャストの演技、これらすべてが揃ったからに他なりません。
桐華の上質な原作⇒脚本化、李国立監督の演出、劉詩詩・呉奇隆を初めとする魅力的キャストの素晴らしい演技。これらの三位一体です。
アジア・リパブリックの作品買付けの評価プライオリティは、第1に脚本、第2に監督の演出力、第3にキャスト、という順番です。人気アイドルが出演しているからと言って作品を買付けるということはありません。今まで弊社で買付けて来た台湾ドラマは全部そのようにしてセレクトしたものです。
「歩歩驚心」の買付けも、この流れに沿ったものになります。
正直言いまして、中国大陸のドラマで初めてビビッっと来た作品です(笑)。
今まで何度も中国大陸ドラマの紹介スクリーナーを頂戴しては拝見しておりましたが、自分の感性に触れるものは余りありませんでした。。。画の作り方、映像の作り込み、演出の仕方が野暮ったく感じることが多くて、大体10分もスクリーニングしていると脱力感に見舞われるという繰り返しでした(笑)
ところが、「歩歩驚心」は最終回の第35話までちゃんとスクリーニングし終わることが出来ました。映像の作りが今までのものとは全く違ったんです!
2011年はタイムスリップものドラマが中国で花盛りでしたが、上半期に中国で人気を博した同じタイムスリップものは自分の肌には合わなかったのですが、下半期に大ヒットしたこちらの「歩歩驚心」は別格でした。普段辛口の台湾人の友人たちも口を揃えて、この作品については「泣いた!」「ウチの奥さんがハマっていた!」「お母さんがテレビに釘付け!」と言っていたのが印象深かったです。
ということで、弊社5周年記念の特別作品として本作品を買付けようと決断しました。
この作品であれば日本市場に出しても恥ずかしくない!アジア・リパブリック5周年 特別作品として打ち出しても恥ずかしくない!初めて取り組む中国歴史ドラマとしても恥ずかしくない!という思いがありました。
加えて、日中国交正常化40周年の今年、日中文化交流の面で貢献できるであろう!という思いがありました。。。残念ながら、これは不幸に見舞われてしまいましたが、この時期に日本での放送に漕ぎ着けられただけでもミラクルです。放送局のBSジャパン様には感謝感謝でございます。
映画やTVドラマは、その国の文化を知る窓です。
「冬のソナタ」の日本での大ブレイク以降、韓国ドラマを観ることによって我々は韓国という国の”今”を深く知ることになって行きました。
今度は、「宮廷女官 若曦(じゃくぎ)」(原題:歩歩驚心)がキッカケとなって、中国という国の”今”を知って頂ければと思います。
今まで「中国のドラマはダサい」「遅れている」「ツマらない」と思っていた人もきっと驚きの発見をすることでしょう。
ただし、先ほども申し上げましたように、まだまだ玉石混交です。「宮廷女官 若曦(じゃくぎ)」(原題:歩歩驚心)のように突き抜けた作品も出てくるようになりましたが、全部が全部このクオリティというわけではありません。日本でウケる作品はまだまだ数が少ないです。
先ずは小さな第一歩。本作が中華ドラマへの興味を持って頂くキッカケとなってくれれば、弊社としては幸いです。
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中国ドラマは「画皮」から見ました。
歩歩驚心はなんの情報もなく、中国ドラマの放送がまたある、というところからのスタートでした。
第一話を見た時からなんだかはまってしまい
いまでは中毒です。
個性ある皇子や主人公のかわいらしさ、小道具や衣装の美しさ・・。もちろんストーリーも!
どれをとっても素晴らしいですね。
どんなによいドラマでも日本に入れてもらえなければ知り得なかったので、買付してくださったことに感謝しています。
今後も楽しめるドラマを紹介してくださいね。
投稿: 葡萄 | 2012年10月26日 (金) 16時51分
病気かな!?ってくらい何度も見てます☆
放送のない週末がしんどいです…
国通しで色々あった後でしたので、
はじめは、見るつもりはありませんでした。
見てからは、変な意地をはらずにいて良かったと思いました。
考え方も少し前向きになり
中国のことがもっと知りたくなりました。
特に言葉。中国の言葉がわからない自分に腹がたちます(笑)
そんな、きっかけをくれたのは若曦でした。
きっかけは小さくても
未来では何かに影響を与えてるかもしれませんね。
放送してくれて
ありがとうございます!!
ブログも楽しみにしてます♪
投稿: りお | 2012年10月28日 (日) 08時47分
何度も繰り返し見ては、せつなくなり泣いています。最高です。月曜日が待ち遠しいです。
流れる曲 もっと聴きたい。
投稿: あんこ | 2012年10月28日 (日) 09時55分
葡萄さま、あんこ様、温かいメッセージを有難うございます。
このようなお言葉を頂戴して、本当に買付けて良かったナ!と思います。
これからも良作を手掛け続けて参りたいと存じます。
応援のほど宜しくお願い申し上げます。
引き続き、「宮廷女官ジャクギ」をお楽しみ下さい!
投稿: アジア・リパブリック | 2012年10月28日 (日) 14時33分