「宮廷女官 若曦(じゃくぎ)」(原題:歩歩驚心) 満州族・蒙古族・漢民族
第7話「草原の出会い」、いかがでしたでしょうか?
今回から数話にわたって、紫禁城を出て、塞外遠征(蒙古遠征)のエピソードになります。
ここで、ドラマをさらに楽しむために、満州族・蒙古族・漢民族の関係をおさらいしておきましょう。
ドラマの時代設定は中国の清王朝になりますが、清王朝はヌルハチを祖とする満州族による征服王朝です。
清王朝の直前は、中国の地を長いこと治めてきた漢民族による明王朝でしたが、明朝後期、中国東北部で勢力を拡大して来た満州族に滅ぼされ、征服されてしまいます(清王朝)。
ただ、清王朝は懐柔策をとって、漢民族の文化・社会制度を取り入れて漢民族をコントロールする政策を取りました。清王朝の官僚の中には有能な漢民族の役人が多く登用されていたりします。
蒙古族(モンゴル)は、中国北西部の騎馬民族、日本でも有名なチンギス・ハンの末裔たちです。明朝勃興の直前、元王朝として中国を支配していました。清朝同様に征服王朝でしたが、漢民族をうまくコントロールできず、短命に終わります。
満州族も蒙古族も共に騎馬民族でして、本日のエピソードで康熙帝(こうきてい)が言っていた「我らには騎馬民族の血が流れている。広大な大地が目前に広がれば血もたぎって当然だ」という台詞は正に満州族には騎馬民族のDNAが刻み込まれていることを言ってます。
第13皇子が歌っていた曲の中に、「馬乳酒を・・・」というのがありましたが、これも騎馬民族ならではかと思います。
同じ騎馬民族どうし、心が通じ合う部分もあって、ドラマの中盤にはそれを表すエピソードが出てきます。
この3つの民族のことを抑えておけば、ドラマをよりよく理解できますヨ。
では、明日の放送もお楽しみに!
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