滅び行く島国!? 「グッドモーニング・プレジデント」
今秋、東京フィルメックスと併設で開催されていた「韓国映画ショーケース2009」。
何作品か鑑賞させて頂いたのですが、会場はどの作品も熱心な韓流女性ファンでいっぱいで、そのパワーに驚かされました。
その中の一本、「韓国映画ショーケース2009」のメイン・ビジュアルにもなっている「グッドモーニング・プレジデント」は、開場前から入り口付近がごった返していました。
http://www.filmex.net/kfs/2009/sakuhin.html
”韓国大統領”の人間的側面をコミカルに描いたエンターテイメント作品で、描かれた大統領3人のうち一人がチャン・ドンゴンです。
全体的には微笑ましく楽しい作品なのですが、二人目の大統領=チャン・ドンゴンのパートの中で、ビックリするようなシチュエーションと台詞が出て来て思わず「エッ!?」と声を上げてしまいました。
日本が北朝鮮の領海を挑発したため今にも戦争が勃発しそうで、米国海軍が日本の自衛隊をともなって韓国領海を通るのを許可するようにと米国大統領が韓国大統領に迫っているんですね。そして、チャン・ドンゴンから発せられていた台詞の中に「滅び行く島国」というのがあって・・・。それまで微笑ましく楽しく鑑賞していた映画ではありましたが、一気に気分が冷めてしまいました。この映画監督の独特な日本感なのか、それとも、韓国の一般市民はフツーにそういうように日本のことを考えているのか?怖くなりました。
「東アジア共同体」への道のりは険し・・・が、あの歴史的に犬猿の仲だった独仏が今やEUの盟友で中心的役割を果たしていることを鑑みれば、まだ道は。
映画の中でいろいろなことを発見したり考えさせられたりするものです。
「グリーン・デイズ」というイラン映画でもそうでした:
http://www.filmex.net/2009/sakuhin/fc03.htm
アジアの中でも西アジアは我々東アジアからは地理的にも文化的にも違いが大きく、また、なかなか現地一般の情報や心情を知りえないですが、映画がその”窓”の役割を果たしていたりします。
今年イランの大統領選挙でアフマディメジャド氏が再選されたこと、その背後にある問題を認識させられました。
http://blog.goo.ne.jp/kuranishimasako/e/5dbb2a766c53a73db2c0f311f2bb4056
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